雛人形の選び方

衣装着人形か木目込み人形かはお客様のお好みです。それ以外では・・・

1.飾る場所を考える

最近では、二人だけの親王飾りが主流になってきました。間口50㎝奥行40㎝くらいからあります。

普段は飾り箱の中にしまっておいて、節句の時期だけ箱の上に飾る収納タイプもあります。

それ以外の親王飾りは間口70㎝~80㎝が主流です。

3段5人飾り(親王と官女)も間口は親王飾りと変わりません。高さが倍以上になります。

 

7段15人飾りが本来の飾り方です。これは飾る部分で大体2畳は必要ですから6畳以上の部屋がほしいです。

また、しまう場合、ダンボール4~5個になりますから、しまっておく場所の確保は大切です。

購入の際、飾る場所の寸法を測っておくことは必要です。

2.予算

同じ予算で15人揃いと5人飾り、親王飾りでは人形の質が違ってきます。例えば、20万円の予算で親王飾りなら、作札に名前がつく、いわゆる作家物が購入できます。5人飾りや15人揃いでは無理です。(もしそのくらいの価格で作者の名前があるなら、その作者はたいした作者ではありません)

 

また、お道具でも価格がまちまちです。木製とプラスチック製とでは勿論木製の方が高いです。

 

また、屏風でいえば本金箔かそうでないか等で違ってきます。

3.購入の時期

秋頃から雛人形の販売をするお店もあります。でも、1番良い時期はすべての人形が飾ってある時期1月中旬がいいです。たくさんの商品の中から選べます。

 

また2月を過ぎると欠品商品が出てきますので、納品は節分杦にしても、決めるのは1月中の方がいいです。

4.人形の違いを確認する

まず頭(かしら)を見ます。面長だったり、丸顔だったり、目が大きかったり細かったり、よく見るとお歯黒を施してあるかないか、また日本髪がその頭(かしら)とあっているか、などです。

 

次に衣装です。前から見ただけではなく、横からも後ろからも見て、格好のバランスを見ます。上手な作家は、横から見ても後ろから見ても人が本当に着物を着ているように着せつけてあります。これは、木目込み人形でも同じです。

5.定員に聞く

お店に人形を見に行くと、同じように見えて価格の違う商品がたくさん置いてあると思います。それぞれの人形の違いを店員に聞いてください。衣装の差、頭(かしら)の差、お道具の差、作者の差などいろいろです。

 

それらをちゃんと説明してくれる店員さんが良いですね。

6.飾る時期

一般的に初節句の時は早めに飾りたいですね。節分が過ぎると春だということで、2月上旬がお勧めですが、1月でもいいです。

 

初節句が過ぎてからはいつでもいいですが、子どもが大きくなると「面倒くさい」とかの理由で出さない年もあるかもしれません。でも、虫干しをかねて必ずお人形だけは飾ってください。